KICメールマガジン

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** 2009.3.2 発行 第44号 *****************

世界各地のみなさま、こんにちは。
KIC(金光教国際センター)のメールマガジンをお届けします。
KICならではの情報をお楽しみください。

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KICの高橋真男です。
ある日の新聞に、「かつて移民船として活躍した『ぶらじる丸』が、中国
広東省湛江に繋留され、観光施設として中国人に親しまれている」という記
事を見つけました。このぶらじる丸、1954年に建造され、現役として活
躍した21年間に、1万6千人余りの人々を南米に送り届けたのだそうです。
引退後は、三重県鳥羽港に観光施設として繋留されていましたが、その後ス
クラップにされたといわれていた船でした。海外でご苦労された移民の方々
にとって、思い出深い船が残っていたことを知り、とてもうれしくなりまし
た。
では、さわやかな春風にのせて、KICメールマガジン第44号をお届け
します。

■INDEX
【1】ニュース
◇ジョン・ブリーン氏を囲むラウンドテーブル開催◇

◇金光教ニューヨーク集会のお知らせ◇

◇スペイン語版『天地は語る』が刊行◇

【2】金光(きんひか)る道をたどって
「『天地は語る』スペイン語翻訳作業に携わって」
岩井左知さん(ブラジル・サンパウロ教会在籍教師)

【3】サプライズ異文化
「中国でのびっくり体験」
青木美樹さん(中3・千葉県在住)

【4】Go Go Konglish!
いただく

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【1】ニュース

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◇ジョン・ブリーン氏を囲むラウンドテーブル開催◇
金光教国際センターは1月20、21日、東京都文京区の金光教
センタービルで、ラウンドテーブルを開催しました。…
詳細はこちらをご覧下さい↓↓
http://www.konkokyo.or.jp/eng/kic/php/blog/index.php?ID=147

◇金光教ニューヨーク集会のお知らせ◇
教会の無いニューヨーク周辺にお住いのみなさん、信心のお
話をするまたとない機会です。お誘い合わせの上、是非ご参加
ください。
と き 3月28日(土)、29日(日)
と こ ろ ニューヨークとニュージャージーで開催予定
問合わせ ジョアン・トロサ(金光教サンフランシスコ教会長)
jo_n_ev360@hotmail.com
岡本さお美 konkofaithNYC@gmail.com

◇スペイン語版『天地は語る』が刊行◇
教祖のみ教え集『天地は語る』のスペイン語翻訳は、南米
パラグアイ布教をきっかけに始まりました。… 
詳細はこちらをご覧下さい↓↓
http://www.konkokyo.or.jp/eng/kic/php/blog/index.php?ID=148

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【2】金光(きんひか)る道をたどって
「『天地は語る』スペイン語翻訳作業に携わって」
岩井左知さん(ブラジル・サンパウロ教会在籍教師)

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スペイン語の『天地は語る』完成のおかげをいただいて、翻訳に携わって
からの自分を振り返る時、手の込んだ神様のお働き、ご計画の中での翻訳で
あったと実感させていただいています。
私は、日系二世でパラグアイ国に生まれ育ちました。
ある日、「日本に日本文化刺繍を習いに行きたいと思っています」と当時
のアスンシオン活動センター所長に相談しました。すると、「国際センター
で御用をしながら習ったらどうですか?」という思いもしないアドバイスを
受け、国際センターで研修する事になりました。初めて、金光教人だけの間
で御用をさせていただいて、「信心のある人達の世界とない世界は違う」と
いう事を実感しました。そして、その研修中に『天地は語る』の翻訳に取り
かかりました。
翻訳させていただく中で、いろんな御教えに助けられ、励まされました。
一番印象に残っているのが「信心はたやすいものであるが、みな人間からむ
ずかしくする...。」ちょうど、私自身が人間関係で長年苦しんでおり、
この御教えを通して、私が自分で難しくしているんだなと気づき、少しずつ
心を変えていくというおかげをいただいていきました。
また、難しい事もたくさんありました。例えば、昔の言葉や習俗の違いを
理解すること、自分の解釈を入れないで翻訳すること、内容を変えないで現
地に通じる翻訳をすること、などなど。
完成まで、長年かかりましたが、このスペイン語の『天地は語る』を通し
て、少しでも現地の人に教祖様のご信心が伝わり、御教えという心の拠り所
があることを皆に知っていただきたいと思っています。
また、国際センターでの研修を通して金光教とのご縁も深まり、金光教学
院(教師育成機関)に体験入学もさせていただきました。思いもしない事の連
続でしたが、全てが、こうしてサンパウロ教会で御用させていただくための、
神様のご計画ではなかったのかと思います。
最後に、このスペイン語の『天地は語る』の完成に関わった方々に厚くお
礼申し上げます。ありがとうございました。

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【3】サプライズ異文化
「中国でのびっくり体験」
青木美樹さん(中3・千葉県在住)

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私達家族は、父の転勤で2003年〜2006年まで中国の上海に住んでいました。
最初に驚いたことは、外食に行くため、初めて中国のタクシーに乗ったと
き、座席に座った瞬間椅子がとれたことです。中国のタクシーは、初乗りが
日本円にして150円で格安なのですが、その安さの驚きより、椅子がとれた驚
きのほうが大きかったです。
次に、布団を買いにデパートへ行って、どれを買うか迷っているとき、店
員さんが突然カートへ次々と布団をいれてきました。「NO THANK YOU!」と
何度も言っても通じず、思わずそこから立ち去りました。あれほど積極的に
商品を勧めてくる店員さんは初めてで、圧倒されました。
そして、中国には自転車用の信号があるくらい、多くの自転車が道路を走
っています。そこにはバイクも同じくらい通っていて、そこでとてもびっく
りする光景を目の当たりにしました。お母さんがバイクを運転し、前に子供
を乗せ、後ろにお父さんが子供を抱えて乗っている、いわゆる「4人乗りバイ
ク」。見ていてハラハラドキドキする、非常に心臓に悪い驚きでした。
ある日の私の母とお手伝いさんの会話・・・
母「中国の人もお墓参りするの?」
お手伝いさん「しますよ。特に田舎の人はします。家の敷地内にお墓があ
りますから。」
母「あなたの家は?」
お手伝いさん「以前墓地がありましたが、そこは今道路になってしまいま
した。だから、今は、道路の下ですよ。だからバスでその道を通る
ときは、心の中で手を合わせています(笑)」
母「え〜!?遺骨はどうするの??」
お手伝いさん「国の土地だからどうしようもない。ある日突然工事が始ま
る。道路工事する人は、誰のだかわからないからどうしようもないし
。そうそう、あそこのマンションも以前墓地だったんですよ。(笑)」
母「え〜あそこのマンションの幽霊話は本当だったんだ(苦笑)」
弟「え〜??中国だからキョンシーがでるんだよね??」
母&私「・・(苦笑)・・」

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【4】Go Go Konglish!
いただく

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教典に出てくる「いただく」という語、英訳教典ではどのように訳されて
いるのでしょうか。調べてみると、単に「食べる、飲む」の意味を持つ
"partake""eat""drink"などが多く使われていました。しかし、「いただく」
という語には、「食べる、飲む」という生理的な動作にプラスして、「あり
がたい」「畏れ多い」など受けとる側の心のあり方も込められています。そ
こで英訳教典では、必要だと思われる箇所に、「感謝の心で」という意味の
"with a grateful heart"などを使い補足しているのです。例えば、教典に出
てくる「物を食うから治らないのである。いただけば治る」(理解II岡繁蔵
4)という教祖の教えを、英訳教典では"You are never cured because you
eat without gratitude. Have gratitude, then you will be cured."と英
訳しています。ここでは、「いただく」のニュアンスを出すために、「感謝
の気持ち」という意味を持つ"gratitude"を補足しているのです。このように
教えの翻訳では、足りない意味を、どのように補足するかがしばしば大きな
課題となるのです。

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■編集後記
今回のメールマガジン、いかがでしたか?日本では、2月に大きな気温の
変化があったり、インフルエンザが流行ったりしましたが、いよいよ、春が
訪れます。神様と共に、うれしく、楽しく、ありがたく、毎日を過ごさせて
いただきたいと思います。 
次回のメルマガは、森本所員が担当します。お楽しみに!

■次回配信予定:2009年5月

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