KICメールマガジン
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** 2008.1.11 発行
第37号 *****************
世界各地のみなさま、こんにちは。
KIC(金光教国際センター)のメールマガジンをお届けします。
KICならではの情報をお楽しみ下さい。
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明けましておめでとうございます。KICの高橋真男です。
私は今、韓国語の勉強をしています。勉強する前の韓国語は、私に
とって、意味のない記号に過ぎず、とても遠くにあるものでした。不
思議なもので、発音を覚えたとたん、韓国語が近づいてきてくれたよ
うに感じ、親しみを持ちました。実はこれは、韓国語が近づいてくれ
たのではなく、私が韓国語へ近づいていったということだったのでしょ
う。今年は、これまで「自分からは遠い」と感じていたさまざまなも
のや分野に向かい、さらに新しい世界との出会いを求めていこうと思
います。
それでは、今年最初のKICメールマガジンをお届けいたします。
■INDEX
【1】ニュース
◇第5回世界布教報告会開催!◇
【2】金光(きんひか)る道をたどって
「喜びの地を肥やせ」
岩井良一さん(アスンシオン活動センター所員)
【3】サプライズ異文化
「公共心?」
西村美智雄さん (岡山県在住)
【4】Go Go Konglish!
相縁機縁
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【1】ニュース
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◇第5回世界布教報告会開催!◇
金光教国際センターは、第5回世界布教報告会を修徳殿で開催しま
した。この報告会は、世界布教の現状を、全教と共有することを願っ
て実施しています。今回は、「世界各地の集会布教」をテーマに、現
在実施している集会布教の願いと展望を、岡本寿美次長が報告しまし
た。
続きはコチラ↓↓↓
http://www.konkokyo.or.jp/eng/kic/php/blog/index.php
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【2】金光(きんひか)る道をたどって
「喜びの地を肥やせ」
岩井良一さん(アスンシオン活動センター所員)
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今年で12年目を迎えたパラグアイ・アスンシオン活動センター。こ
れまでは本部から現地に職員を派遣し活動を展開してきた。そして昨
年から、ブラジルに住んでいる私が御用を任せられることになった。
歴代の派遣者が築いてこられた人脈、現地での信用を元に何ができる
のか?年に6回のパラグアイ出張でどこまでやれるのか?など色々考え
た結果、やはり、これからの現地布教を担っていくであろう信奉者の
子弟を育成していくことが大事だと思い、そこから始めることにした。
しかし、現実は次世代の育成といっても信頼関係のない私に心を開
いてくれるはずもない。それでも積極的にいろんな人に話しかけたり
したが結果は出ず、何とかしなければと焦るばかりであった。そんな
時、ある青年から「先生、うちの兄ちゃんと話してもらえないですか」
と相談を受けた。それまで、こちらから一方的に話をしていかなくて
はと思っていた。しかし、その青年の言葉が、私の本来の御用姿勢で
ある『伝え、広げるのではなく、一人一人の中から溢れる喜びがなけ
ればいけない』ということに立ちかえらせてくれた。
それからは、御用を頂くことの楽しみ、頂いた後の充実感などを少
しでも感じてもらえるように、これまで私がしていたことを若い人達
にお願いするようになった。はじめは皆戸惑っていたようだが、ちょ
っと背伸びをして人前に出たり、スペイン語祭詞を読んでもらったり
する中で、次第に互いの信頼関係を築いていけるようになった。今で
は祭典準備、お供え物、取次唱詞の先唱、典楽などの御用だけでなく、
祭詞も事前にスペイン語に翻訳してもらっている。
神様のお働きとしか思いようのないおかげを頂き、青年たちとの関
わりを通して、今度は親との共励ができるようにもなってきた。計画
以上の活動が展開し、これまで詰まっていたものが一気に流れ出した
ように感じる。今年は日系人、パラグアイ人を対象に集会布教を計画
している。青年達がその御用を頂く中で、もっと身近に神様を感じて
もらい、金光教にご縁を頂いた喜びをもっともっと感じてもらいたい。
まだ始まったばかりだが、今年は長年願われていた現地化への一歩
を刻むことができるのではないかと思っている。
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【3】サプライズ異文化
「公共心?」 岡山県在住 西村美智雄さん
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フィリピンの首都マニラ、その中で最もハイ・ソサエティな街がマ
カティ市。海外ブランドショップから高級デパート、ホテル、大手銀
行をはじめとする企業の高層ビルが林立している。
その街中のとある中華レストランに日本人の団体さんが来店、あい
にく喫煙席が埋まっていて、たばこを吸いたいおじさん達はしぶしぶ
禁煙席に着いた。ほどなく、一人のおじさんがたばこを吸い出し、ウ
エイターに灰皿を持ってくるよう手招きした。近寄っていったウエイ
ターは「ここは禁煙席なので、喫煙はやめて下さい」と言ったが、く
だんのおじさん、「少しくらいいいじゃないか」と日本語で言い、や
めようとしない。
すると、隣のテーブルで食事をしていた年配のフィリピン人女性が
最初やんわりとおじさんを注意し始めたが、おじさんは一向に耳を貸
そうとせず、終いに「なに言ってんだ。このばばあ。」と悪態をつい
たものだから、ご婦人、「たばこをやめないと警察を呼ぶわよ」と声
高に言い放ち、バッグから携帯電話を取り出すや、ものすごい勢いで
「…すぐにやってちょうだい!」。大きく鼻を鳴らして自分の席に座
った。
やれやれと思ったのもつかの間、しばらくすると玄関あたりが騒が
しくなり、にわかに武装した警官十数人が店内に入ってきてご婦人が
指さすおじさんをそのまま連れ去ってしまった。
ご婦人は一件落着とばかりにあたりを睥睨(へいげい)し、「では、
帰りましょ」と言い残して悠然と連れの数人と立ち去った。居合わせ
た客はいずれも何事もなかったかのように食事を再開した。
あとで店の支配人に聞いたところ、かのご婦人は地元有力政治家の
夫人で、行政当局に大きな力を持っているらしい。以後、マカティ市
内の全区域は屋内外を問わず禁煙となった。
マナーを守らない日本人も困ったものだが、このご婦人の「強権発
動」には恐れ入った。日本国内でこんなことが起きたものなら、公的
な立場を利用した権力の濫用だとかで非難に晒されるところだろうが、
傍若無人な日本人に対する面当てなのか、はたまた日常のことなのか、
アジア最古のキリスト教文化を持つフィリピン人の公共意識は、こん
なところにも現れているのかもしれない。
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【4】Go Go Konglish!
相縁機縁
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「信心は相縁機縁」(理1市二19、理3金理49)という教祖様のみ教
えがあります。英訳教典では "Faith begins with a fortunate en-
counter and twist of fate." となっています。つまり「信心はあざ
なえる運命と幸運な出会いとで始まる」という訳になっているのです。
信心の道に入るということは、人間の力や知恵を超えた神秘的な働き
を受けてのことなんですね。なんだかドキドキするようなフレーズで
はないでしょうか。信心のロマンチックな一面を垣間見たようです。
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■編集後記
メールマガジンの編集は、所員の持ち回りでしています。実は昨年
の1月号の編集も私がしておりました。月日の経つのは早いものです
ね。時間の流れが速いからといって、御用がおろそかにならないよう
に、神様へお願いしながら、今年も世界布教の御用に当たらせていた
だきたいと思います。
次号の担当は森本所員です。お楽しみに!!
■次号配信予定:2008年3月1日
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